私

ブルー きみは大丈夫の私のレビュー・感想・評価

ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)
3.7
試写で観せていただきました。

忖度なく評価するけど、個人的にはめちゃくちゃ好きだった。
試写では老若男女が沢山いたけど、子供も集中してじっと見てたし、終わった後マダム達が「感動した」と話し合っていて、本当に全年齢に好かれる作品だと思った。
私は大人にこそ進めたい作品。

エンドロールの最後の1文がとんでもなく良かったので、是非エンドロールを最後まで観てほしい。

日本版のタイトルが「ブルー」であることから、メイン軸はブルーかと思ったけどそうでもなかった。
ネタバレ伏せたりとかしようとしてこのタイトルになったのかな?

イマジナリーフレンドの話ではあるが【IF】という部分で幅があっておもしろかった。
例えば何もないところで躓いた時に「もしかしたら透明な見えないものがいた」として、それを全て同じものと仮定した時にイマジナリーフレンドに分類される、という発想はなかった。
私も何もないところで躓いた時に「命を狙われている!!」とかふざけていたので、そういう意味では私にもイマジナリーフレンドが存在していたことになる。

そういったように様々な人に当てはまるし、より想像しやすく共感できるのがいい。

登場人物のキャラが全て良かった。愛せる。
特にパパが好き。あんな大人になりたいな。
IFもみんな好きだけど、特にスパイのやつが好きだったな。かわいい。

記憶に残る素敵なシーンはたくさんあったけど、主人公が朝日の差し込む部屋で目覚めるシーンが美しすぎて目に焼き付いている。
セリフもなくてただ静かに美しい映像を見せつけられるの最高。
全体的にCGも全く違和感なかったし、キャラデザも最高だったなぁ。

子供の頃の楽しかったこととか好きだったもの、大人になってもずっと大切に出来ていることって少ないと思う。
日々暮らしていくことにいっぱいいっぱいになって、現実のことばかり気にして空想することがちょっぴり恥ずかしくなっていく。
それが大人になることで正しいことだとしても、そうじゃない大人になったっていいんだよね。
子供のようだと思われたとしても、わくわくと好奇心をいくつになっても大切にしたいな。
私