habakari

ストップ・メイキング・センス 4Kレストアのhabakariのレビュー・感想・評価

4.0
まぎれもない”体験”。はじめてIMAXの価値がわかった。
デイヴィッド・バーンの被写体としての強さを、ステージが立ち上がりホールの熱狂が高まる過程を、ジョナサン・デミは曲芸的な編集と撮影をもって増幅させる。”Psycho Killer”の鋭利なカッティングと痙攣的な挙動も、”Life During Wartime”のスペイシーなシンセとバーンの縦横無尽の疾走も、まるでそのとき目の前で起きているように錯覚させる。体験の完璧なパッケージング。
ラストの”Crosseyed and Painless”、ステージの内側視点(=撮影スタッフ目線)で幕を下ろすのが最高に格好いい。舞台の隅に立ち続けた製作者の静かな勝利宣言。
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