これぞゴジラ完全版
カラー版も去年鑑賞したが、
白黒版ゴジラのほうが圧倒的に恐ろしく、
これが「神と獣の中間」かと思い知らされた。
白黒になったことでホラー要素が強まったのと、緊迫感のある映像になったからではと感じる。
俳優たちの見え方にもカラー版とは異なり、白黒になったことにより「昭和の名俳優」をリアルタイムで見れてるかのような疑似体験ができた。
個人的に感動した場面のひとつに、一番最初に流れる配給映像がある。
「東宝」の映像が出てくるかと思うが、カラー映像の後に恐らく初代ゴジラで使用されたであろう、白黒の東宝の配給映像が流れた時は粋に思え、「ここから1950年代になるんだ」とタイムスリップしたかような感覚になった。
こういう細かいところまで白黒にこだわる姿勢は私はとても好きだ。
2024年、ゴジラ70周年に当たる年に白黒版ゴジラを公開したことから、こっちが完全版なのでは？と思ってしまう。
ただ映像を白黒にしただけではない、想像以上の映画体験ができた作品だった。
