人間体は電気的な反応で動いていると聞いたことがあります。
ある日突然、ノルウェーのオスロで謎の大規模停電が起こります。
そのことにより、死者が動き始めるという事件が数多に起こることになります。
そのことにより、翻弄される3つのケースにクローズアップした話です。
子どもを、亡くし失意のうちに生きる娘と祖父。
同性のパートナーを亡くしばかりで生きる希望を失った老齢の女性。
母親を突然の交通事故で亡くした父親と娘と息子。
導入部からスローペースで引きのロングショットの長回し。
少し眠気が襲ってくるような入りです。
しかし、最後には、静かな涙とともに見終えてしまいました。
死者が動いているだけなので喋るわけでもコミュニケーション取るわけでもありません。もちろん、生前のように脳のコントロールによって何かをうまくできるわけでもありません。
私が見ながらずっと考えてしまったのは
アイコンにもあるオカメインコのアルファといいますか、この子がもし、死んでしまって蘇ったら彼らと同じで行動をとるのではないだろうかと、ひどく、感情を同期させてしまったからなんですね。
きっと彼ら彼女も、たんなる動く屍だとわかってるんです。
でも、きっと人間は思い出に支配される生き物でその、思い出の中の故人を生きる屍に、投影されて有り日しの様々な思い出とともに過ごしたいんだろうなと感じました。
最終的にはそんなこと無駄だとわかっていても。
結果的に3組とも悲しい末路いや、あの高齢の女性は望んだ末路かもしれない。
を、送りますがそれでも一瞬時の中に幸せを取り戻したかもしれません。
私は日本の火葬という風習がとても理にかなっていると思うんですよね。
姿形を灰にすることによってその人を天に送り、思い出を心にとどめるという風習。
しかし、ノルウェー寒いのにみんなうすぎて驚きました。寒さに耐性ができてるんですかね。
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