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ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カットのsymaxのレビュー・感想・評価

3.5
1764年、フランス・ジェヴォーダン地方…
100人を越える女子供達が姿を消した…
残された傷痕…狼の仕業か、それとも…

王からの下命により、野獣騒動に揺れるジェヴォーダンにやってきた自然科学者フロンサックとネイティブ・アメリカンのマニ…

地元の貴族トマの協力を得、調査を進めるうち、野獣の歯が鉄で出来ていることを突き止めたものの、いつまで経っても野獣を倒せないことで、自分の権威が傷つくことを恐れた国王は、野獣が殺されたことを宣言し、フロンサックをパリに呼び戻すことに…

だが、野獣による殺戮が今なお続いていることをトマより知らされたフロンサックは、一目で恋に落ちた美しい令嬢マリアンヌとの再会を秘かに願いつつ、再びジェヴォーダンに赴く…

"なぜ、今?"

…のタイミングで、"4Kレストア・ディレクターズ・カット版"が期間限定での劇場公開…

良く出来てるし、面白い作品ではありますが、テレ東午後ロー的なB級感雰囲気たっぷりで、カルト化する作品とも言えず、監督さんの個人的な思い入れが強いのか…

まぁ、私的には、マーク・ダカスコスが出ているので、絶対に鑑賞せねばならない一本と言えます。

数あるマーク・ダカスコス作品の中では、格段に出来の良い本作…

マーク・ダカスコスを出すために、むりくりな設定を力技でねじ込んだ本作…これだけで名作決定です。

未だ解明されていない"ジェヴォーダンの野獣伝説"を上手く活用し、怪物ホラーだけでなく、謎解きミステリーとキレキレアクションをてんこ盛りにぶち込み、エンタメに特化した作品ですが、いかんせん古いので、野獣のCGは今見るとかなり痛い…とは言え、後半はもう野獣どうでもイイような展開なんで、あんまり気にはなりません。

マッド・マックス的"ヒャッハー"感も強いので、楽しめます。

抜群の美しさで魅せるモニカ・ベルッチ、蛇のようないやらしさ全開なヴァンサン・カッセル…そして…マーク・ダカスコス…何気に豪華な俳優陣なのです。

今回の公開にあわせて作られたポスターの題字がめちゃめちゃカッコイイ…
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