「ウマ娘が観たい!」という小学生の息子の希望で、5月26日、第91回日本ダービーの興奮覚めやらぬ夜に鑑賞。ゲームはやっていなくて、アニメ1期2期と3期の途中まで鑑賞。配信のナリタトップロードが主人公のは観ていない。
メンバーは以下のとおり。
夫(40代競馬好き。推しはリアル、ウマ娘ともにサイレンススズカ)
私(夫の影響で競馬はまあまあわかる。推しウマ娘は1期のメジロマックイーン)
長男(高校生競馬好き。推しとかはない。「映画はアニメシリーズと制作が違うらしいよ」と教えてくれた)
次男(小学生競馬好き。ダービー予想で9番人気ダノンデサイルを当てた。今回マンハッタンカフェのキーホルダーを購入)
てか、コナン映画を夫婦で観て、ウマ娘を家族揃って観る我が家って、、まあいいけど。
感想は、、
アニメシリーズと違って、「プリティはどこへ行った?」と思うくらい熱い、とにかく熱いスポ根アニメでびっくり。
ハイキュー!!に続いてレースシーンに一人称視点があり、おお!と思いました。
小学息子の感想は、
「ジャングルポケットが男らしくてよかった!あと、アグネスタキオンのキャラがよかった」
とのことで、それを聞いて思ったのは、
牡馬(ぼば・オス馬のこと)をウマ娘という美少女のキャラクターにし、その美少女にいわゆる“男らしい”言動をさせて性別を超越したスポ根アニメを成立させるなんて、日本のアニメにしか出来ないエンタメだなーということ。
ここでジャングルポケットの男らしい言動というのはあまり重要ではなくて、性別の枠を意識しない物語づくりという点で、「ウマ娘」というコンテンツと日本のアニメ文化が、いい具合に作用し合ってるなと感じたんですよね。
とはいえ、ジャングルポケットの男らしい言動というか、ヤンキーぽい言葉遣い、「オレとてめーとどっちがつえーか、勝負だ!」みたいなのは、私の知ってるリアルのジャングルポケットとはちょっとイメージ違うかなというか、私のイメージではジャングルポケットはやる気はあるけどもっと天然なかんじで、ダンツフレームのキャラにもうちょい自信を足した感じのほうがしっくりくるというか。
勝負服はイメージどおりなので好きですけど。
じつはジャングルポケットは個人的にすごく思い出深い馬で、
夫との初デート、かつ私の初競馬体験は京都競馬場、2002年の天皇賞・春だったんです。
(↑本作のジャングルポケット、マンハッタンカフェ、ナリタトップロードが出走した)
史実かつアニメでは描かれないのでネタバレではないと思いますが、2002年は本作で描かれる物語の翌年で、ジャングルポケット4歳の年です。勝ったのはマンハッタンカフェ、ジャングルポケットは2着、3着がナリタトップロードと渡辺薫彦(なんかセットで覚えてる)でした。
そのとき私は、黒くて素敵、名前も可愛いという理由でマンハッタンカフェの馬券を買い、携帯ストラップもマンハッタンカフェを買おう~と思って見に行ったら、なんか真っ黒すぎて顔が潰れてて可愛くない、、で、茶色くて可愛いジャングルポケットのストラップを買ったのでした(なのでジャンポケはずっと栗毛だと思ってて。明るいけど鹿毛なんですよね)それから2年くらい付けてましたね。
つまり私は、私が出会う以前のジャングルポケットの物語を映画で観ていたわけで、なんか勝手に、「そんなことがあったなんて、知らなかったよ...」みたいな気分になってました。
同時に、私の中ではジャングルポケット、マンハッタンカフェ、ナリタトップロード、の3頭がセットでライバルみたいなイメージで(実際はトプロが2歳上)、ダンツフレームはいたような、、アグネスタキオンにいたっては記憶にいなかったので、最初「...誰?」みたいになってました。タキオンごめんね。
タキオンとカフェの含みのある会話、よかったです。
カフェも見た目はイメージどおりでしたけど、私の中ではもっとしゃべる印象だったので、もっと台詞を聞きたかったかな。
ときに、アグネスタキオン役の上坂すみれさんは、ファンの多い声優さんという印象があるけど正直全然存じ上げなくて、今回初めて知った感じなんですが、
なんか勝手にイメージしてた可愛らしいお声と違って、私の中では朴璐美さんと近いお声で、掴みどころのない自分の内なる世界があるタキオンを絶妙に表現されていて、さすが人気声優さんだなぁと思いました。
あと、声優さんといえば、
タナベトレーナー役の緒方賢一さん。
なんかね、トレーナーが緒方さんなら大丈夫やろ、という安心感に全私が包まれました。
さすが劇場版らしいキャスティングです。
あ、競馬好き夫の感想を忘れてました。
「レースシーンのスタートとゴールはよかったけど、道中の位置取りとかのくだりがあっさりしすぎ」
「逃げ馬が、権利の関係なんだろうけど知らない子だと、やっぱ誰やねん!てなるな」
「今日のダービーでシンエンペラーを推してたたまごやき(私)は、つまりは藤田晋オーナー、つまりはCygamesを応援してたってことだ」
まあ、たしかにそうかも。
いやいや、私がシンエンペラーを推してたのは、坂井瑠星騎手がずらっと並んだダービージョッキーの中で一番カッコイイと思ったからだよ。
とはいえ映像の迫力と音が、まるで競馬場のビジョンでレースを観ているようで劇場で観てよかった映画でした。