リビングデッ太

スーパーの女のリビングデッ太のレビュー・感想・評価

スーパーの女(1996年製作の映画)
5.0
主役の宮本信子演じる主婦の目を通してスーパーの裏側が描かれる。各部門の様々な偽装といった闇の部分を一つ一つ改善し、成功体験を積み重ねて良いスーパーへと成長する様をコメディタッチに解説している。伊丹映画に通ずる事だが、モブの人間達がその場面場面の空気をしっかり表現している。特にこの作品はスーパーの人間、客に至るまで生き生きとしているので、いつ見ても楽しめるし元気になれる。笑い有り、涙有り、学び有り、スリル有り、自分の中では映画というエンタメの中でもトップクラス。二時間の中で今は亡きあき竹城や、セリフの無い金萬福、主婦役の柴田理恵、愛らしいキャラクターで溢れている。