サトシ

不死身ラヴァーズのサトシのレビュー・感想・評価

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)
3.8
松居大悟監督が、高木ユーナ原作コミックを実写映画化したファンタジーラブストーリー。

長谷部りのは幼い頃に出会った甲野じゅんを運命の相手だと信じ、彼のことを忘れらずにいた。中学生になったりのはじゅんと再会を果たし、後輩で陸上選手の彼に思いを伝え続けるが、ついに両思いになった瞬間、彼はこつ然と消えてしまう。しかも彼がこの世に存在しなかったかのように、誰もじゅんのことを覚えていないという。その後もじゅんは、高校の軽音楽部の先輩や車椅子に乗った男性、クリーニング店の店主など別人となって何度もりのの前に現れ、両思いになると消えるという不思議な現象を繰り返していく。それでも諦めないりのの真っ直ぐな思いは、やがて奇跡を起こす・・・。

【キャスト】
長谷部りの:見上愛
甲野じゅん:佐藤寛太
田中:青木袖
花森叶美:前田敦子
じゅんの母親:神野三鈴

シネマサロン課題作◎でしたので鑑賞。
両想いになると甲野じゅんが姿を消してしまうファンタジー作品で、前半は中々入り込むのに時間が掛かりましたが後半になるにつれて見入って余韻を楽しむ事ができました。
見上愛が中学生から大学生までの年齢ごとにこなした演技に注目です。
どれも天真爛漫で可愛かったですし、ギターを演奏するシーンは嫌味がなく素晴らしかったです。
カラオケ屋で盛り上がるシーンは大学生ならではの元気が羨ましい限りです。
見上愛の履いているシューズはスタイル良くないと似合わないで美脚だと思いました。
見上愛が登校しているバックに映っているカラフルな家々が綺麗で何処なんだろうと気になりました。
佐藤寛太は、ジャングルポケットのボケ担当の斉藤に寄せてきましたね。「正欲」の印象が強いので、演技の幅が広がり楽しむ事ができました。
青木袖との関係が幼馴染で続いて不思議な感覚でこれからも続いて欲しいと思ってしまう程、心地良く感じました。
ラストではファンタジーの世界に浸る事ができ複雑な気持ちにもなりました。
本命の人から嫌われたらどうしようと思う気持ちが強過ぎて、避けてしまうという事を経験して解るなと思いながら鑑賞していました。表現の工夫が絶妙で上手くまとまっていました。
これだけ素直に好きが言えるのは素敵な事なんだと再認識できる作品でした。
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