18歳の少女が39歳の自分と出会い、自分の生き方や家族との関係を見直していくコメディドラマ。
ありそうな設定ではあるが、アプローチはけっこう斬新で程よい。
未来のエリオットの登場時間が短めで、ずっと影響を与えたりアドバイスをしたりすることはない。
一度の対面とちょっとした電話のやり取りなどだけで、18歳のエリオットは徐々に自分の人生を見つめ直していく。
それは39歳の自分の影響というより、ほとんど自力のように見える。
そのおかげで、ファンタジックな設定ではあるのに非常にリアルで力強いものになっている。
終盤の展開は、とてつもなく切ない。
今ある幸せをどれだけ大切にするのか、その刹那的な煌めきをこれ以上なく描いている。