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SUGARCANE/シュガーケインのひばのレビュー・感想・評価

SUGARCANE/シュガーケイン(2024年製作の映画)
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100年続いた文化的ジェノサイド。これは間引きだ。自分の子供や孫を破滅の地へ送らねばならないかつての子供の気持ちはいかに。聖書で何度も繰り返される罪の償い。音読している子供たちは一体なんの罪を背負ったのか。存在が間違っているのに生まれた罪か、これから自殺をする罪か。全員の血が白くなるまで続けるのか。首相、教皇までこの問題は広がっていくが、規模の大きな寄宿学校の中にいるだけではないのか。ここから出ることはできない。
『アンという名の少女』S3でストーリーにも組み込まれていたカナダの先住民虐待。ドラマが打ち切りになったためあんな幕引きだったのだと思っていたが時代的に考えればまったく解決のあてもなくあのような描写だったのではと苦い思い。彼らは重要ではなかったのだ、昔も今も。なんというか、WW2ポーランド修道院で起きた『夜明けの祈り』B面みたいだ。
そういえばナショジオは去年の今頃『The Mission』というドキュメンタリーを放送した。2018年北センチネル島に布教に行き島民に殺害された青年の話だ。クリスマスが近くなるとキリスト教への冷淡なまなざしが見えるようだ
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