のわーる

ジガルタンダ・ダブルXののわーるのレビュー・感想・評価

ジガルタンダ・ダブルX(2023年製作の映画)
4.8
地方ギャングのボス・シーザーの暗殺を命じられたキルバイは、ターゲットに近づくため、映画監督になりすます。

撮った映画を多くの人に観てもらうため、キルバイはあるコンセプトを提案する。それを受け入れたことで、シーザーの行動に変化が起こる。

前半は不条理なエピソードが綴られていて、いつものインドらしい復讐劇を期待させる流れ…かと思いきや、後半はまさかの展開。そこから衝撃的な終盤へと突き進む。

あまりにも壮絶な作品。平和とは、歴史の特定の人物の導きではなく、人々の願いの積み重ねで叶えるものなのかもしれない。

ゾウが村に訪ねてくるシーンはめちゃくちゃ泣けた。終盤はずっと鳥肌と涙が止まらなかった。

これは観てよかった。刺さる言葉もたくさんあった。そして映画愛とクリント・イーストウッドへのオマージュがたっぷりと込められていた。
もっと多くの映画館で上映するべきだと思う。
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