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戦雲 いくさふむのnojijiのレビュー・感想・評価

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)
3.0
もっとガツンとハードな内容を想像して(期待して)いたんだが、思っていたよりずっとソフトで優しい映画になってた。
石垣島の状況については湯本雅典監督の一連の作品で知っていたが、与那国や宮古島の状況は今回のこの「戦雲ーいくさふむ」で改めて整理できた。
琉球新報や沖縄タイムスは(ネットでだが)ずっと見ていたし、事実は追っていたつもりになっていたが、今日のこの映画で改めて、政府・防衛省の理不尽さが再確認できた。
与那国・石垣・宮古など、琉球弧の自衛隊は、アメリカの要請によって台湾有事を想定して配備されている。
自衛隊の後ろには米軍がいる。日本政府の後ろにはアメリカがいる。
その根底にある日米地位協定や日米合同委員会についてこそが問題なのであって、それについて知りたいのなら、この「戦雲ーいくさふむ」より、太田隆文監督の「沖縄狂想曲」を強くお薦めする。
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