瀬長亀次郎という名前は知っていたけど、どんな人だったかは漠然としか知らなかった。
それが証言や当時の映像で綴るこのドキュメンタリー映画で具体的に良く分かった。
1．被選挙権を剥奪されても立候補し続け、アメリカ軍政に挑み続ける瀬長亀次郎の姿に感銘を受けた。
2．胃の開腹手術に際し、アメリカ軍政が故意に停電を起こすことを想定して医者が発電機を用意したということにも驚いたが、案の定、瀬長亀次郎の手術中に停電が起こったということには更に驚いた。
3．「小異を捨てずに大同につく」という瀬長亀次郎の思想が、今の「オール沖縄」に繋がっているというのは面白かった。
4．「アメリカの目的は唯一つ。沖縄に自由に使えるアメリカ軍基地を残すこと。しかし沖縄を維持管理できなくなったアメリカは、沖縄を日本に返還して維持管理業務を日本政府に肩代わりさせることにした」との瀬長亀次郎の分析は目からウロコだった。
5．「沖縄の平和と繁栄のためには、アメリカ軍も基地も自衛隊もいらない」という瀬長亀次郎の言葉が印象に残った。
以下、蛇足ながら・・。
起承転結のないドキュメンタリーの128分は余りに長い。
ちゃんと編集すれば60分でもっと良いものが出来たんじゃね？
