MorrisWood

ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件のMorrisWoodのレビュー・感想・評価

3.5
前半から中盤までのトニー・レオンのわらしべ長者みたいな出世譚は香港版「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のようで軽快な面白さがある。相手にどんなひどいことをされてもニッコニコで相手を篭絡しにいくトニー・レオンの「人たらし」の能力はまさに現代の豊臣秀吉。

一方で、アンディ・ラウ演じる捜査官は常にトニー・レオンの後塵を拝しており、どちらかというと狂言回しのような役割となっている。二大スターの対決!という感じではなかったかな。

タイトルのとおり株価の吊り上げなどの金融詐欺がテーマなので、その辺がメインになってくる中盤あたりから説明を聞いていてもよくわからない部分が出てくる。私の教養の足りない部分もあるのだが、もうちょっとわかりやすくまとめて欲しかった…

中盤~終盤は同じような展開が続いたり、「5年後」「10年後」と時間が飛ぶことが多く、映画としてちょっと勢いが落ちた印象があった。もうちょっとアンディ・ラウ演じる捜査官の努力を軸にコンパクトにまとめても良かったのではと思う。
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