2024年、マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット監督、スティーヴン・シールズ、ガイ・ビューシック脚本によるスリラー・ホラー。
寄せ集めの男女6名がバレエに堪能な12歳の少女アビゲイルを誘拐、首謀者ランバートの待つお屋敷に連行して、あとは5000万ドルの身代金を待つのみというところで、あどけない少女の口から不穏な言葉…、事件の裏に隠された驚きの真相、その顛末や如何に、といったお話。
予備知識を一切持たずに鑑賞しましたので途中の急転回は想定外に面白く、バレエをふんだんに取り入れた独創的なアクションも見応え十分でした。
後半は「血飛沫」どころではなく、まさに「血の海」といった様相、苦手なお方は注意が必要かと思います。
父親を求める娘と息子を求める母親との間に、生物の種を超えた共感を成立させる辺り、当方サディスティックな性格ではございませんので「もっとやったらんかい」なんて欲求不満を覚えることもなく、むしろ壮絶な「血の海」の果ての帰着点として説得力を感じました。
誘拐されるバレリーナ、アビゲイルを演じるのはアイルランド、ダブリンご出身のアリーシャ・ウィアーさん。2022年の英米合作映画『マチルダ・ザ・ミュージカル』(Roald Dahl's Matilda the Musical)で主人公マチルダを演じられたお方、今後のご活躍が実に楽しみです。
逆に、残念なことながらエンドロールを前に"IN LOVING MEMORY Angus Cloud"の表記、犯罪者集団の運転手役ディーンを演じられたアンガス・クラウドさんは本作が公開される前、25歳の若さでお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。