インドの小さな村で集団レイプに遭った13歳の少女の父親が、村の慣習に抗いながら裁判へ持ち込もうとする姿を捉えたドキュメンタリー。
集団レイプをはじめ女性への性暴力が跋扈し、そして事件のほとんどが闇に葬られる社会の価値観に言葉を失う。
男性だけでなく女性も含め村民たちが、キランを加害者と結婚させようとするのには恐怖すら覚える。
『ピリオド 羽ばたく女性たち』でも感じたが国際的な基準で見ると、インドは女性に対する古い価値観を守株しているよう。
家族の勇気ある行動とそれが導いた判決は、少しずつかもしれないが他の人たちの気持ちを動かしている。
殺害予告すらされる中で進み続けた家族と支援団体、撮影班の勇気に心を打たれる。