Hideaki

ラスト・リペア・ショップのHideakiのレビュー・感想・評価

ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)
4.0
アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門のショートリストより「The Last Repair Shop」(Searchlight Pictures/LA Times)を見た。ロサンゼルス統一学区(LAUSD)は、米国で二番目に大きな公立学校の学区であり、1959年から現在に至るまで修理済みの楽器を子供達に無償貸与して、音楽活動を支援している。

貸与を受けて音楽活動に勤しむ生徒が、楽器が(音楽が)自分をどう変えたかを語る。ただ心を奪われるのは、表舞台に出ない楽器を修理する人も、仕事を通じてどう自分が変わったのか、そこに焦点を与えている点。音楽の都であるLAのもう1つの姿を映し出しているように思う。

本作の監督でコンポーザーのKris Bowersもまた、学校にあったピアノを弾いたことが、音楽キャリアの始まりだった。もちろん彼の祖父の影響も。その辺は、本作と同じコンビで撮った「A Concerto Is a Conversation」(The New York Times Op-Doc)に詳しい。ちなみにこれもアカデミー賞の候補作だった。
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