reb

季節のはざまで デジタルリマスター版のrebのレビュー・感想・評価

3.2
祖父母が経営していたスイスの山中に建つホテル。ここで少年時代を過ごしたヴァランタンは、ホテルが取り壊されると知り、久しぶりに訪れて昔を思い出す。
本作は、シュミット監督の祖父母が営んでいたというホテルでの、自身の記憶を元に脚本を書いたということで、とても分かりやすい内容。
回想で繰り広げられる世界は、自伝的でありながら純粋なフィクションでもあり、自分が耽る空想でもあると監督は語る。
登場人物は実に多彩で、客にとってはある種非日常の世界の中、大人たちの秘密めいた出来事を、ドロドロではなく温かいファンタジーとして描いている。
ホテルの売店係のガブリエル嬢は、なんか見たことあるなぁと思ったら「ZOO」で、足を無くしてもなおゴージャスに双子を手玉に取るアルバだった!
今回は誰もたぶらかさず、人のいいおばちゃん役。
お色気担当は、その美貌と見事なお体でホテル中の男性をメロメロにするアニタ役のアリエル・ドンパール。
先日観た「アリバイ・ドットコム2」で70歳にしてカマトト色っぽい現役セクシー女優役を演じていたが、本作はまさにエロ美しかった。
彼女の部屋の鍵穴から、少年は未知の世界を覗いてしまい、忘れられない思い出となっちゃう。
reb

reb