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ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ディア・イングランド」のchaooonのレビュー・感想・評価

3.7
National Theatre Live in Japan 2024シーズンの第1弾✨✨

2016年低迷を続けていたイングランドの男子サッカー代表チームの監督として就任したガレス・サウスゲートが現状を打開すべくチームメンバーと奮闘する姿を描くヒューマンドラマ⚽️✨

2023年6月にオリヴィエ劇場で開幕するや好評を博し、その後ウエストエンドで上演。
先日発表された今年のローレンス・オリヴィエ賞で9部門にノミネートされた作品✨
そんな最新の舞台が日本でこんな早く観れるなんて、最近益々増しているNTLiveのスピード感が素晴らし過ぎる🤩

そもそも演劇でサッカードラマを演るって、かなり上映前から興味津々👀‼️
映画なら当然試合や練習風景とか、巧みなボール捌きとかその辺を映像に組み込んでくるけど、まさかステージ上で試合もないよね?という、その辺からどう見せるのか楽しみだった作品。

低迷気味だったイングランド代表チームの長年の問題点は士気の低さや、PK戦での勝負弱さ。
技術面ではなく精神面のケアや強化に目を向けた対策や問題への向き合いがメインになっていたので、なるほど、演劇としてもしっかり成立するし見せる内容となっていた✨

舞台美術は『NTLiveリーマン・トリロジー』や去年の『NTLiveるつぼ』のエス・デヴリン✨
円形の舞台に盆が何重にも回る仕掛け、上部にはスタジアムの壁や天井を思わせる電光サイン板があって、今回もセットだけでも見応えあるステージング🏟️✨
ユニフォームが飾ってあるショーケースが稼働したり、扉としての役割も果たしていたりお洒落✨

描いているのが2016年から2022年というホントについ最近の時代や出来事だし、サウスゲートをはじめ登場人物は実在の人物たちだし、なんならまだ現役の選手たちを描いているのよね?
それを演劇にしちゃうって単純に凄いし、びっくり👀
サッカーだけじゃなく当時の英国情勢やブレグジット、コロナ禍等も描かれているし、人種やセクシャリティ差別への働きかけや、家父長制の対峙なんかも描かれていて盛り沢山。

なのだけど、個人的にはハマらず…むしろ撃沈😪
鑑賞時のコンディションも悪かったのはあったのだけど…
サッカー好きじゃなくても楽しめる!と日本でもかなり絶賛ムードだったけど、いやサッカーも英国情勢も疎い私にはなかなか入り込めなかったです😂勉強不足😂
タイカの『ネクスト・ゴール・ウィンズ』と『テッドラッソ』は好きなんだけどな〜…⚽️

実在の選手たちだけど、キャラクター性は少し誇張されてたりするみたいで、全体的にはコメディテイストが強いシーンも多い印象。
多分知ってる人は、あああの人!ってわかって楽しんだろうな〜というか収録の観客の反応もかなり笑い声が入っていたし、劇場で一緒に観てる周りの方々もかなり笑っていた。
う〜ん、悔しい😇

サウスゲートを演じたジョセフ・ファインズもそっくりで完コピらしい。
個人的な感想はだいぶおじいさんになったなぁという印象。
最新のファインズのイメージは『ハンドメイズ・テイル』だけど、同じ人には見えない。
それが演技ということなのか。

選手たちが思い悩みながらも、メンバー同士がわちゃわちゃやってる感じは好き😋
最後のニール・ダイアモンド”スイート・キャロライン♬”歌うとことか多幸感ある✨

最近のNTLive恒例のトークイベント付き上映会の映像がアップされたら、解説を聞かせていただいて勉強します😂
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