ダホメのnatsumiのレビュー・感想・評価

19世紀フランス領下の頃盗まれた様々な芸術品や工芸品の一部のみベニンに返される様子を追ったドキュメンタリー。シンプルだけど作品たちに声を与える演出が面白くてディオプの長編前作「アトランティック」にも通じるものがある。学生のディベートがとても良い。返してもらったのは今の政府のおかげだけではない、ずっと前から活動してきた人たちのおかげでもある。植民化により自分の国の宗教まで恐れるようになってしまったのは悲しい。