パレードの7のネタバレレビュー・内容・結末

好きな藤井監督の最新作なので鑑賞。
キャストがとても豪華。ほとんどが監督の過去作品に出演されている方達で繋がりを大切にされてることがわかる。そして何様？となってしまうと思うが、監督としてとても大きくなられたのだなと。綾野剛さんのわずかな出演シーンも見逃さなかった。

　内容は意外とシンプル。この世に未練が残っている人たちが集い、消えるとあの世へ行ける。わかりやすい。
　主要人物が多く、それぞれの過去を平等に深掘りできていないなぁと感じた。最初の人物たちに時間をかけすぎて後半が駆け足になってしまってるのが残念。駆け足というか少し雑だった気もする。主人公の未練も周りの役が抱えている未練に比べると少し弱い気がした。大地震と絡めているため、このような未練の内容が妥当なのだろうか。だとすると大地震をわざわざ絡める必要はあったのか？と次々と考えてしまう。難しいと思うがスクランブル交差点のCGはやめて欲しかった…。あそこで少し冷めてしまった。個人的には未練を残した人たちの影は無い方が良かったなぁ。


　キャストが演技派だらけで安定感が半端じゃなかった。長澤まさみもこれまで数々の賞を受賞している実力派だが、すべてリリーフランキーが持っていってしまってる気がする。毎回出演作品を見るたびにこの役はこの人じゃないとと思わせられる。演技が浮いている人は居なかったので内容にどっぷりと浸かれた。