秀ポン

ロードハウス/孤独の街の秀ポンのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)
2.9
『Mr.&Mrs.スミス』、『オールユーニードイズキル』の監督と、『ナイスガイズ!』の脚本家。
大好きなものに大好きなものが合わさっていて、マジでとんでもない映画になってるんじゃないか?と思っていたけど、期待していたほどじゃなかった。

「そんなことあるか?ぼけっと見てたのが良くなかったのかも」と思ってもう一度見てみたけど、やっぱり期待してたほどじゃなかった。

1度目は、気の良い兄ちゃんが愛嬌のあるチンピラ達をあしらうコミカルな話だったのが、ボケっと見ていたら知らないうちになんか人死とかが発生する大ごとになっていた。
「キレてあの頃のようになるのが怖いんだ」ってことだったけど、こいつうるせ〜と思ってしまった。
傾向を見るに、自分は「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした系」の中で好き嫌いがだいぶハッキリしてて、主人公が饒舌な奴は嫌いだ。

自分で言ってるけど、「酒場をメチャクチャにする荒くれ者達と、そこにやってきた腕利きの流れ者」っていう西部劇のパターンを現代に翻訳したバリエーションの1つは、「ハイウェイ脇にあるバーを荒らすガラの悪いバイカー達、そこに雇われた元UFCファイター」になるのか。

話は微妙だったけど、ハイウェイ脇のバーっていう場所設定はかなり良かった。
この映画みたいにポツンと一店だけある感じじゃなくても、国道沿いにデカい店が点在する風景って特に夜に見ると独特の詩情があるよなと思った。
オンボロボートに住む元UFCファイターってのも良い。

浅瀬に椅子とパラソルを置いて座るのも良い。
爆発で耳とかの感覚器がやられちゃったのを、キーンって耳鳴りだけじゃなく、画面を白飛びさせて表現するのも良い。
秀ポン

秀ポン