ナンセンスな面白いことが起きまくるロードムービーは大好きだし、追い追われるが同時に展開する話も大好きなので、原理上この映画も大好きになるはずなのに、なんか微妙だった。なぜ?
原理上好きになるはずのものが好きになれない。そこには自分のツボをより深く知る上で考えるべき重要なポイントがあるはずなんだけど、いかんせん嫌いというわけでもなく、あくまで微妙っていう低めの温度感なので、モチベーションが上がらない。
関係性の糸が折り重なっていく"緻密な"コーエン兄弟っぽい作劇と、荒野を先へ先へと進んでいくロードムービーのジャンル感との食い合わせが悪く感じたのかもしれない。
ロードムービーらしく、出会って別れて先へ先へと進んでいくのかと思っていたのに、組み上げていくタイプの話だった、みたいな?
もしくは食い合わせとかの前に、『バーンアフタリーディング』でもそうだったけど、「ナンセンスに見えて実は全部考えられてるんですよ〜」っていうコーエン兄弟の感じが鼻についたとか。
でも、旅の途中で出会った奴らとの再会がなされる前から既に微妙だと思ってたしな。
分からん。
自分の傾向の問題じゃなく、単純に疲れてたとか、そういう短スパンでのノイズの影響かも。