大学生のケイトは竜巻の研究が専門。ある日、ケイトは竜巻地帯に入り、「竜巻を手懐ける」為の方法を試す実験に挑む。危険な実験だが自信満々のケイト。しかし、竜巻はケイトの計算を遥かに越えた大きさに変化していった…。大画面に映し出される自然の猛威。全てを巻き込み、破壊し尽くす。竜巻の恐ろしさは想像以上だった。災害をテーマにしているが地震や台風の様な人間の感覚では捉えきれない程の巨大災害とは違い、肉眼である程度の全体像を把握出来る大きさというのがこの作品のミソ。ただ避難するだけではなく、「人間VS竜巻」という構図が成り立つのだ。渦巻きがみるみる巨大化していくのは怪物を見ているよう。その怪物を知恵と工夫で破壊する事を目指すケイト。仲間は竜巻の動画を投稿する事を生業にするストーム・チェイサーのタイラー。タイラーはカウボーイの様な格好で野生的な男のイメージで登場する。気象学者のケイトとは対照的な存在だ。対照的な二人が協力して巨大な敵に立ち向かう。バディムービーの爽快さがあった。異性だが必要以上に恋愛要素を入れ込まない判断をしたのは正解だと思った。ディザスタームービーの傑作と言ってよい。