まちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

まちゃん

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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.7

前作では成り行きでゴーストバスターをしたスペングラー一家。しかし、今作は舞台をニューヨークに移し、冒頭からしっかり「ゴーストバスターズ」をしている。前作からの登場人物はもちろん「アフターライフ」のみの>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

確実にSF映画の歴史に残ると確信させるクラシックの風格がある。PART1と同様に確立された世界観には目を見張る。アトレイデス家、砂漠の民フレメン、ハルコンネン家、皇帝と領主会議の関係性。全ての背後で密>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

ヤクザが合唱部の中学生に歌を教わるという奇抜な設定。しかし、決してコントでは無い。しっかりと映画なのが素晴らしい。登場人物達は決して笑わせようとしている訳では無い。それぞれの立場で大真面目に振る舞い、>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

漫画を実写化する時に気になるのはキャラクターのリアリティだ。特にゴールデンカムイの様に個性的なキャラクターが溢れる原作の場合は難しい。完全にリアルに寄せると原作のイメージから離れてしまう。かといって漫>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.9

30年前に人気絶頂の最中に忽然と姿を消した伝説の女優・藤原千代子。映像制作会社の社長・立花源也は彼にとって憧れの女優でもある、彼女のドキュメンタリーを撮る為に若いカメラマンを引き連れて藤原邸に訪れた。>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

「さあ、何でも話してごらん。話したいこと全部」好奇心のままに自由に動くトットちゃん。規律が守れない為に小学校では問題児として扱われてきた。無邪気な姿を見せているが小さな心に傷があったのは「どうしてみん>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

昭和31年、血液銀行に勤める水木は担当する龍賀製薬の創業者、龍賀時貞の弔問の為に龍賀一族の暮らす哭倉村を訪れる。一族は時貞の遺産を巡って骨肉の争いをしていた。そんな中で一族の一人が惨殺される事件が起こ>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.2

ドラマと映画の違い。脚本を元に演技をして撮影する。同じに見える。実際、テレビ放映をした時にドラマと区別が付かない映画は多い。しかし、真に才能のある映画監督が撮った作品には「映画」としか表現のしようが無>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

記念すべき30作目、更にシン・ゴジラという大きなハードル。気合いが入っていたのだろう。山﨑貴監督の長所と短所が振り切って現れていた。全てを台詞で説明してしまう悪癖。予告編での神木隆之介の雄叫びシーンで>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

火・水・土・風4つのエレメントが住む、エレメント・シティ。火のエレメント、エンバーは移民2世の女性。父親の雑貨店で働き、後継ぎを期待されている。ひょんな事から知り合った青年、ウェイド。最初はチグハグな>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

4.1

SFの重要なテーマであるタイムリープ。このテーマは世界の存亡を賭けるような壮大な物語になりやすい。そんな中でこの作品は高校生の日常という身近な世界観に絞っている。主人公は高校2年生の少女、真琴。千昭、>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

第一作品「レイダース 失われたアーク」の封切りが1981年。42年の時を経て80歳を越えたハリソン・フォードが演じるインディ・ジョーンズ。期待半分、不安半分で鑑賞に臨んだ。冒頭の若き日の冒険から一転、>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

事前情報がゼロというかつてない宣伝方法を取ったこの作品。もちろん個人的にもその状態で観るのは初めてだった。どのように展開していくのか全く予想のつかない緊張感。その鑑賞体験は実にスリリングで楽しめた。そ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

会社がキャラクターの権利を持ち、同一キャラを複数の作家が描くアメコミのシステムから生まれたマルチバースの概念。実写のアメコミ映画でも名作が生まれている。しかし、作品によって画風そのものが違うアメコミ原>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.4

近年、映画ファンは「マルチバース」という言葉を聞く事が多くなった。キャラクターの世界が唯一無二ではなく、複数の並行世界が同時に存在するというもの。キャラクターの権利を作者ではなく会社が保持するアメコミ>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

ジェマはおもちゃ会社の研究者。最新のAIによるおもちゃの研究に熱中していた。ある日、姉一家が交通事故にあったという連絡。不幸な事に生き残ったのは姪のケイディだけだった。ケイディを引き取ったジェマは慣れ>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.9

荒木飛呂彦ほど個性的で独特な世界観を持つ漫画家は殆どいないだろう。この作品の大元の世界は「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」の杜王町だ。例え現代日本を舞台設定にしても荒木飛呂彦の味というものは色濃い。その>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

人気原作が映画化された時にファンは作品がイメージと違っていないかを心配する。これまでどれほどの作品がこの期待に応えられずにファンを失望させてきたのだろう?まして世界中にファンを持つスーパーマリオブラザ>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

賛否両論の評価を聞いた上で鑑賞したが個人的には楽しめた。ただ賛否両論なのも分かる。冒頭から怒涛のような台詞の嵐。「昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクト」「プラーナ」「エナジー・コンバーター」…。>>続きを読む

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.9

ブルース・リーが主演のほか製作・脚本・監督・武術指導・音楽監修と6役を務めた作品。入魂の作品で深刻な雰囲気かと思ったが予想外に明るい雰囲気。ブルースが子役の頃から慣れ親しんだ香港プログラムピクチャーの>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.0

日常から隔絶した夢の世界、豪華客船。しかし、タイタニック号はそのあまりの巨大さの為に日常社会をも飲み込んでしまっている所が興味深い。一等から三等まで社会階層に応じて割り振られている格差社会。一等客室に>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

見世物的存在に過ぎなかった3D映画。それを初めて作品の重要な構成要素として表現した2009年の「アバター」の出現は革命だった。それから13年、帰って来た「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」その映像は>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.9

「スター・ウォーズ」「ロボ・コップ」「ジュラシック・パーク」など数々の名作を手掛けたフィル・ティペット。この視覚効果の巨匠が30年の歳月を掛けて完成させたストップモーションのアニメ作品。ストップモーシ>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.1

そこまで馴染みの無かった第一次世界大戦。しかし、その地獄絵図は想像以上だった。物語は主に若き志願兵パウルの視点を通して描かれる。戦争へのリアリティが無く、戦場の英雄になるというある種の希望を持って戦争>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公の高校生、岩戸鈴芽が「閉じ師」の青年、宗像草太と共に向き合う不思議な扉。そこから出て来るミミズと呼ばれる存在は天災のメタファーだ。うねるように巨大なエネルギーが街に放出されていく姿は禍々しく恐怖>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

熱量の桁が違う。「RRR」という奇妙なタイトル。それはsto"R"y・fi"R"e・wa" R"terの3つの Rを意味する。時代は1920年の英国植民地支配下のインド。平和な森の民、ゴーンド族の少女>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

TVで人気のさかなクンの半生をモデルにした映画という事で安易な企画だなと思って観たらとんでもなかった。脚本も手掛けた沖田修一監督の静かな間の取り方が秀逸で風格のある映画になっていた。この間の取り方の上>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.6

アメリカ人の医師ネイト・ダニエルズは2人の娘達と南アフリカを訪れた。南アフリカは妻と出会った思い出の地。彼らを出迎えてくれた旧友のマーティンは狩猟禁止保護区を管理する生物学者。保護施設で育てた巨大なラ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観賞後、チンパンジーのゴーディの物語をどのように位置付けで考えるべきなのか考えていたのだが色々な方のレビューを拝見して「見る者と見られる者」というフレーズにヒントを得た。そしてもう一度鑑賞すると「わた>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

4.0

米ソ冷戦を背景にソ連のボクサー、イワン・ドラゴにアメリカン・ヒーロー、ロッキー・バルボアが勝利するというある種のプロパガンダ映画だった怪作「ロッキー4」。大らかな80年代PV風の作品として愛されてはい>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.8

モンスターが襲ってくる欧米のホラー。確かに衝撃的だ。しかし、本当に恐ろしいのは東洋のホラーだと思う。あくまで外部にいる欧米のホラーと違って東洋のホラーは精神の内部に入り込んでくる。ジワジワと日常を侵蝕>>続きを読む

大魔神(1966年製作の映画)

3.9

戦国時代、丹波国には土着信仰があった。山奥には封印される魔神の伝説。魔神はしばしば封印を破ろうと地響きを起こす。人々は祭りをして怒りを鎮める。そんな祭りの夜に大事件が起こった。善政を敷き領民に慕われて>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.6

レビューを見ると賛否両論だったので心配していたが充分楽しめた。ただ賛否別れた理由も理解出来る。今までの「ジュラシック」シリーズは恐竜VS人間が主なテーマだった。しかし、今作は悪徳巨大企業VSオーウェン>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

エルヴィス・プレスリー登場の衝撃。知識としては分かっている。70年後の現在、それを実際に経験する事は不可能だ。しかし、この作品を観ればその熱狂の一端は理解出来るのではないか。若きエルヴィスのしなやかな>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

数々の功績をあげて天才パイロットの名をほしいままにしたマーヴェリック。しかし、何故か昇進を選ばずに新型戦闘機のテストパイロットをしていた。そこへ突然の辞令が下る。かつて学んだエリートパイロット養成施設>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.6

アメリカ海軍の天才パイロット、マーべリックは無鉄砲で反抗的な問題児だ。陽気なレーダー員グースと共にインド洋で訓練をしていたある日、国籍不明のミグ28と遭遇する。空戦の末に追い払ったがその過程で仲間を救>>続きを読む

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