このレビューはネタバレを含みます
没入感はあったけどあんまり満足できなかったな。メタ的な楽しみ方をする作品なんだろうか。
せっかくいい舞台のはずのライブ会場の描き方が雑というか、ライブ中にぬるっと中と外を行き来していたら緊張感も何も感じられないような。クーパーの冷静さを表現していると捉えたらいいのかな、ただ少なくともライリーとか他の観客はもっと熱中しなよと思った。みんな意外と興味薄くない?という。その辺の描写をもっとリアリティに振り切るのか、逆にサイコキラーの脳内として夢想的に振り切るのか、中途半端に感じてしまった。
と書いてて、その中途半端加減こそが、この作品のテーマの1つであるどっちつかずの二面性を表しているのかもしれないと気づき始めた。