たむ

トラップのたむのレビュー・感想・評価

トラップ(2024年製作の映画)
2.9
父シャマラン監督の最新作、なんと楽しいスリラー映画でしょう。
ずっとニヤニヤが止まらないほど、上手いんだか下手なんだかわからない、熟練の職人技が全編炸裂します。
ジョシュ・ハートネットさんがとにかく素晴らしい。
あらゆる監督の欲求を飲み込んで見せているであろう、怪演の数々には感動すら覚えます。
ジョシュ父が娘を連れて人気アーティストのライブにやってきたら、殺人鬼ブッチャーがいるという。
罠を張り巡らせているわけですが、ジョシュ父こそが殺人鬼ブッチャーだった、というところまでは予告で出てきます。
ヒッチコック的な手法を使いまくるのですが、これがもう…父シャマラン節が炸裂です。
そして見逃せないのが、おそらくハリウッド映画史上最も無能なFBIの姿…。
プロファイラーが偉そうにいろいろと分析して、SWATに指示を出すのですが、全然捕まえられず、繰り出す作戦は、来場した男性に全員尋問するというローラー作戦。
これが出たときには思わず劇場で吹き出してしまいましたよ。
これまでのあの巨大な罠は何だったのか?
そうこの映画はどこまでも手の込んだ事を行うのに、なんだかよくわからないままだったり、不発だったりが繰り返されるコメディだったのですね。
たむ

たむ