このレビューはネタバレを含みます
どんでん返し系では無い。
しかし犯人が主人公であると分かっているからこそ、次に主人公が何をするか分からないという恐怖感とハラハラ感を感じられた。
初めはいいお父さんだったが、脱出がなかなか出来ずに焦っていくにつれて殺人鬼としての顔が見えていく描写がとてもハラハラした。
母親の声が頭から聞こえて衝動に襲われるところがジェイソンを彷彿とさせた。
恐ろしい殺人を繰り返す一方で、
精神的に母親に縛られている子供らしいところ、子供を愛しているところ、強迫性障害で神経質なところ、など可愛らしい部分があり、ジェイソン同様に殺人鬼でありながらも嫌いになれないキャラクター。
主人公視点が多いのもあり、視聴者はほとんどが捕まって欲しくないと思うだろう。
しかし殺人鬼としての顔はとても恐ろしい。
主人公に同情してしまうのと、理解のできない怖さに怯えるのを交互に感じることが出来る。
また、個人的に子供や女性に暴行する直接的なシーンがないのが良かった。