このレビューはネタバレを含みます
推しに個人を認知してもらえるほどのオタク…それが「成功したオタク」
でもその推しがとんでもない性犯罪で捕まったら？
彼を推してた時間は無駄になるの？
自分も間接的に罪を犯した気分になるのはなんで？
許すことも罪なの？
そうこう言ってる間に世間は何事もなかったかのように彼のことを忘れて行って、取り残されているのは自分だけなの…？
みたいな、推し活を熱心にしていた人ならぐさぐさくるお話かと思います。
あまり重すぎず、オタク女子の日常そのままのような語り方が良かった。
序盤でお話を聞きに行ったお友だちのおうちでヨーグルトマッコリを作ろうとして、全部じょばーってこぼしちゃうシーン、あそこがまさにアイスブレイクになってて良かったですね（笑）
あとひとつ韓国が羨ましいなと思ったのは、ちゃんと性犯罪の量刑が重いこと。
それでも作中では「５年はあまりに軽すぎる」と言われていて、みんながその認識なのが本当に羨ましかった。
日本なら実際のアイドルを題材にこんな映画を女の子が作ろうものなら、大量の男さんから脅迫状が届くレベルですよね〜。
最近、企業が「推し活」という言葉を使い始めて、あー、また女オタクから金搾り取る気満々だな…とげんなりしてるんですけど、そんな今だからこそ観ておきたい作品でした。
あと、芸能人本人にも観ておいて欲しい。
一度芸能人やると決めたら、夢を壊すなよ！
頼んますよ！
