かぶき

正義の行方のかぶきのレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
4.5
なかなかよくできたドキュメンタリーだった。

飯塚事件のことは知らなかったが、
1 事件のあらまし
2 手掛かりから容疑者を特定〜逮捕
3 当時の導入しだしていたDNA型捜査と当時の報道(主に西日本新聞の動向)
4 死刑執行から現在
冤罪の可能性、、、再審請求と棄却

流れがスムーズで、二時間半と少し長いが、退屈せずに観れた。

真相は藪の中
ドローによる死体遺棄現場の空撮
誘拐現場(?)の三叉路はまるでこの事件に対峙する人達の決断した未来の暗示か、信じる道の行先、その分かれ道か。

裁きの女神像
ヨーロッパの象は眼を隠し、日本の像は眼を開けている。

疑わしきは罰せずの理想と冤罪
覚束ない状況証拠、あまりにも早すぎる判決と死刑執行

警察、学者、記者 バランスの取れた配置
不自然な捜査と検察の対応
そこから見え隠れするものは、、、
死刑制度、警察組織、司法に、ジャーナリズムのあり方にも切り込む。

真相は藪の中。
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