このレビューはネタバレを含みます
この事件のことは名前しか知らなかった、死刑確定後わずか2年で刑が執行されたことも知らなかった。知らないといけない話だろうなぁと京都へ。冤罪であると大上段に振りかぶるわけでもなく、いわば淡々と関係者の証言が続く。
後半、どちらかと言えば警察発表のまま記事を書いてたように見えた西日本新聞社が検証記事を連載し始めるのだ！ワゴン車の目撃者まで探し当てるという、ドラマでもなかなかないぞという活躍ぶりには拍手を送りたかった。真犯人であるとも冤罪であるとも結論づけず、ただ真実を追い求めるその姿勢は賞賛に値すると思う。よくあるように証言してくれている警察関係者が悪者に描かれるのではなく、この人たちもこの人たちなりに頑張ってはいたんだよなと思わせるところが私的には加点ポイントかな。長さを感じない面白いドキュメンタリーでした、見にきて良かった！
