no58

プロミスト・ランドのno58のレビュー・感想・評価

プロミスト・ランド(2024年製作の映画)
4.6
クマ撃ちを禁じられてしまったことで、2人の青年マタギが、秘密裏にクマ撃ちに向かうと決める。

自然の雄大さ、そして畏敬の念、そういうものがスクリーンから溢れ出していた。

クマを撃ちに行くことで逮捕されると知りながら挑んで行く2人はそれぞれ問題を抱えていて、この行為がひとつのけじめのようだった。

クマ撃ちまでのシーンは緊張感に溢れていて、それを呑み込むような圧倒的な自然の美しさに目が眩む。

クマの命を奪ったことに対する礼儀は、日本古来から続く美しい儀式に姿を変えて、その神聖さに思わず息を呑んだ。

クマにせよ雷にせよ、現代人が失いつつある古来よりの神的なものを作品から感じた。

杉田くんは青春ジャックからまた違った演技を見せてくれていて、今後がとても楽しみ。
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