CIAを引退した男女が過去の経歴の発覚によってスパイ稼業への復帰を余儀なくされる。まずC・ディアスが「SEXテープ」(‘14)以来約10年ぶりに女優業復帰作品。またネトフリの潤沢な予算をフルで駆使して キャストの布陣なりアクションのケレンを豪快に仕上げた印象。まさにキャメロン・ディアスとジェイミー・フォックスらによる王道のザッハリウッド的ファミリースパイムービーが健在。端的にロケーションや動向が移ろうため展開に飽きが来ず、お茶の間を意識した流動的プロットやキャラのコミカルさまで、流れるように時間が経過してゆく。映画館でかかってもおかしくないボリュームや世界観。もはや細かい部分を気にせずハリウッドスパイ映画としてゲラゲラたのしめる。