ビル•ナイに誘われ...先月鑑賞したまま未レビューでした。
世界初、体外受精による『試験管ベビー』に成功した3人の医療科学者に焦点を当てた伝記映画。
1968年5月、看護師のジーン•パーディ(トーマシン•マッケンジー)は、ケンブリッジ大学のロバート•エドワーズ博士(ジェームズ•ノートン)の管理職になる面接を受けて合格する。
ロバートはジーンを連れて産婦人科医であるパトリック•ステプトー博士(ビル•ナイ)を訪ねる。
パトリックは斬新な見解の持論があったが主流学会の研究者たちからは嫌われ者だった。
そこでロバートは不妊への解決策となる生殖医療研究にパトリックを誘って、3人は型破りであっても不屈の精神力と科学の力を信じて邁進することになる。
多くの不妊に悩む女性を研究の参加者として募る。
しかし時代は保守的な政治やキリスト教の勢力が強く非難が強まっていく。
10年の月日をかけた1978年、最初の試験管べビーが誕生する(実際の映像が使われている)シーンは感動します。
ジーンが主役のこの作品は、女性だったため過小評価されていたが、体外受精治療で500人以上のベビーの妊娠を助けてきた偉業であり、それを世に知らしめるに相応しい良質な作品でした。
実話でお決まりのラストに本人写真の紹介もありますが、残念なことに39歳の若さでガンにより亡くなっています。
ジーンのパートは母親との確執など脚色はあるようだけど、自分のことは置いておき、世の中の為に尽力した看護師であり胚培養士の存在を知り感銘を受けました。