地底獣国

クワイエット・プレイス:DAY 1の地底獣国のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1作目は設定の若干緩いところが気になって(そんな弱点とっくに判明してそうやんとか)ノりきれず、2作目はスルー。本作についてもさんざん予告編見せられた時点でもう十分という感覚になってマークしてなかったんだが、監督がサルノスキと知った途端「気ぃ変わった、今変わった。」という訳で劇場へ。

いや〜なかなかしみじみする話やったなぁ。

とはいえ、こちらが何を期待しているか把握してそれを見せに来てくれた監督には申し訳ないが、「PIG」の魅力ってニコラス・ケイジのキャラの濃さに因るところが(今まで認識していたより)相当大きかったんやと気付いてしまった。

勿論、本作のルピタ・ニョンゴの仕事ぶり(本人は猫嫌いなんだとか!)も素晴らしいんだが、「謎の『殴られ我慢選手権』にエントリーしてひたすら耐えて立ち続ける」場面だけで「ええモン見せてもらいましたわぁ」ってなるニコケイ相手では分が悪い。総じて「1.5倍希釈『PIG』」という感じ。

ついでに「それ分かってんのやったら海軍の総力挙げて攻撃したら掃討できるやろ」って大声でツッコミたいところだが、この物語の本質はそこと違うんで口を噤むことにしよう。

もひとつついでに言うなら、終盤の脱出シークエンスも若干蛇足感があって、あの思い出の店で二人と一匹でピザ食ってるところで終わりにした方が良かったのと違うか?

まあなんやかんや言うたけど、見たかったモノはある程度見せてもらったし、今世紀も4分の1近く経った今「なんだ猫か」を堂々とやってくれたり、変なタイミングで笑いを捩じ込んで来るのにも好感持ったんでこれぐらいのスコア。

おまけ:何しれっと生き残っとんねんジャイモン・フンスー
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