BouzuMiura

クワイエット・プレイス:DAY 1のBouzuMiuraのレビュー・感想・評価

4.1
3作目にして前作までの家族の話と関係なく、エイリアン侵略の第一日目を描く。シリーズ3作目にして名作きた。泣ける映画だった。

開巻10分ほど、マンハッタンのホスピスでネコと暮らす若い女性サムが
「引きこもってないでたまには街に出たほうがいい」
と看護師に誘われて、お出かけレクなんかダセえと断るも
「帰りに昔父ちゃんと行ったパッツィのピザ食べに行ってもいいなら」
とワガママ言いつつ送迎バスに乗る。自分の死期を悟り厭世的になってるサムが、金門橋を渡る景色に目をキラキラと輝かせる表情に心掴まれた。

そこから先の展開は2作目の開巻で描かれた状況と同じで、正直「宇宙戦争」や「アイ・アム・レジェンド」とかと同じく「大変なことになっちゃったけど主人公は生き延びれるのでしょうか」的な話だけど、末期がんのサムにとっては生き延びることは死をちょっとだけ先延ばしにするだけのことで、彼女の取った選択は「どう死ぬかは知らんけど死ぬ前に父ちゃんと食ったパッツィのピザを食う。そして死ぬ。」ということ。やばい書いただけで泣ける。そういや僕も死んだ親父と行った店、行った公園は全部お気に入りの場所になってる。生きてるときは一回も心通じたことはないのにね笑 まぁとにかく映像も役者の演技も音楽もすべて脳に染みて感じた。個人的にめっちゃ合わなかった「猫目小僧」の後に見たせいもあるのかもしれない笑

で、見終わってウィキペディア見たら監督がニコラス・ケイジの俺的大傑作「PIG/ピッグ」の監督だった。マイケル・サルノスキさん。名前覚えた。一生ついていきます。

あと猫かわいい。フロドって名前はださい。
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