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東京カウボーイのNoveのレビュー・感想・評価

東京カウボーイ(2023年製作の映画)
3.9
日本人のビジネスマンが、アメリカのモンタナに行って農場経営を立て直す。
現地で和牛をつくり、新たに持続可能なビジネスを創造する。
東京のオフィスで考えて居たことと、現地の広大な牧場とは、大きなギャップがあった。
農場では何も出来ず、信頼関係も築けない。
そして、上司であり彼女のことは、何も見ていなかったことに気づく。
高度成長期にアメリカの企業やビルを買いまくっていた日本人とは違う。
あの頃は、エコノミックアニマルと揶揄されても、がむしゃらに働き続けていた。
今は、日本と言うぬるま湯にどっぷりと漬かり過ぎたせいで、世界とコミュニケーションもとれずに、戸惑っている時代遅れのサラリーマンでしかない。
リスクを負わす、チャレンジもしなければ何も変わらない。
東京では上手くやっているのに、なぜ生産性は上がらず、幸福度も低いのか。
ずっと忘れていたことを、思い出すヒントをくれる。
東京カウボーイは、ヒーローか、ジョーカーか、
ドンキホーテか、彼女にはどう映るだろうか。
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