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東京カウボーイのokaeriのレビュー・感想・評価

東京カウボーイ(2023年製作の映画)
3.6
「豊かさ」を求めるストーリーにはどうも惹かれる。ずっと憧れていた映画館のための映画に本作を選んだ。

M&Aね〜あまりにも簡単に行ってしまって拍子抜けしてしまったのが本心ではあるがそこそこ満足した。というのは間違いなく井浦新さん、彼よ。
バカリズムの『殺意の道程』の井浦新の抜け方が好きだった。幸先の悪さに直面していく彼の「うそだろ〜」やカウボーイ姿の彼が魅力そのもののように思えて仕方がなかった。
それから國村隼…本作もいいキャラしてましたね、よかった


本作を観ながら2024年になってから観て印象的だった『PERFECT DAYS』と『悪は存在しない』のことを彷彿とさせていた。
前者と共通するのは外国人監督の映す日本人像であり、後者と共通するのはストーリーの中の資本主義と豊かさの交わりであるのだが、比較すべきではない作品であるね
ノンフィクションに寄ったフィクションでありコメディ要素も多く存在していたがどちらにも振り切らないことが、わたしのなかの満足度に直結しているに違いないのだが、これでよかった。モンタナのbigでwideな景観と「ふっ」という笑いに満ちるミニシアター、当たりしかないキャラメルポップコーンと炭酸の強いジンジャーエールが進んだ。
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