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東京カウボーイのゲルのレビュー・感想・評価

東京カウボーイ(2023年製作の映画)
3.5
ゆったりとした構成の素直なストーリー。
作品として悪くはないけれど、ちょっと現実離れしすぎている。
海外に行って様々な体験をしたことで価値観が多少変化することはよくあると思うけれど、アラフォーにしてそこまで急に変われないのでは?
物事もすべてうまくいきすぎである。
何か大きなことを得るには必ず何かを犠牲にしなければならないものだけれど、この作品の中ではそういったことはまったくないようで不思議だ。
けい子本人に考えを聞いたことがあるか、的な質問が終盤であったけれど、結局英輝が自分の気持ちを言っただけで、けい子の意見は聞いていないのと同じだと思った。
けい子はそれで良いのか??
けい子役の藤谷文子は終始棒読みでちょっと残念。
和田役の國村隼は英語も堪能な役だったし、格好良くていちばん存在感があった。

ところで、狭い庭で桜の木を植えるものではない。
どんどん成長して手に負えなくなる。

2024 年に観た嘔吐シーンのある映画15本目。
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