笑わせてやろうという意図は全く感じないのに、何故か笑っちゃうスリラー。黒澤清監督はその手の作り方がめちゃくちゃうまい。何なんですか。
「中世の火炙りは足元から焼いたそうですね」
って。あんな時に出てくるセリフではない。笑っちゃいけない状況で想定外の角度から飛んでくる面白さ。エスプレッソマシンなんてただのモノボケ。転売ヤーってそこまで恨み買うんですね。1番ブチ切れてる荒川良々に関しては転売云々関係ない完全なとばっちり。謎に裏社会と繋がりがありそうで手練の佐野とかもうツッコミ所を挙げ始めたら止まらないんだけど、そんな設定の細かいところなんて全く気にならない映画。
最高でした。