大学4年

ルックバックの大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

ルックバック(2024年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

藤本タツキの贅沢すぎるほどの同じカットを続けてちゃんと終盤回収していく感じ、白黒だからこそ出てくる哀愁さをどうやって映像化するのか怖かったけど、大成功のメディアミックスだと思う!原作改変はないものの、視聴者がわかりやすいように映画シーンや漫画をガムシャラに書いているシーンなど、細かい補足シーンが所々に挟まれててちゃんと映画用に工夫されている。個人的に四コマをちゃんと映像化した冒頭がめちゃくちゃ好き。田んぼを走り抜ける感じがめちゃくちゃ湯浅政明感といい、松本大洋感もあって好きです!!

原作を何度も読んでるけどこの映像化で初めて気づいた点が多かった。この映画でようやくルックバックが自分の中で完成した。

今回は仕掛けが多い!!
作中で二人が見ていた映画がさよなら絵梨に出てくるシーンと全く同じだったり、藤野の漫画の書き方がネットミームによく出る男の子だったりとか遊び方が進撃の巨人みたい。
何より原作にはなかった部屋の映画ポスターが面白い!確認できたのは、
時をかける少女、ビッグフィッシュ、千と千尋の神隠し、バタフライエフェクト、おくりひと、博士の異常な愛情〜〜、フォレストガンプ
などどれもこの作品に通ずるものが多かった。チェンソーマンのOPと言い、選ぶ映画センスが面白い!!

やっぱラストが大好き。この作品は凄い背中を大事にしてる。"何で漫画描いてるの?"ってラストの問いに出てくるポンチョの自分の名前。"背中をみて成長して"って言った藤野が、本当は京本の背中を追っていたことに気付くシーンをテキストやセリフじゃなく、画でみせるハイセンスさえぐい。
シャークキックの表紙がチェンソーマン仕様に変わってるのも好き!
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