賞金稼ぎの〈リリス〉は、大企業アトラス社からの依頼で誘拐された社長の娘〈ティナ〉の捜索を請け負う。最後に姿が確認されている惑星パンドラに向かうのだが、そこは奇しくも彼女の故郷で‥
Gearbox Software制作の同名ゲームを、『ホステル』『グリーン・インフェルノ』などで知られるイーライ・ロスが映画化
本国で公開されるや否や観客からも批評家からも酷評された上に、日本では配信スルーとなってしまったトホホな今作
予告編を観る限りでは楽しそうな作品だったので鑑賞してみました
原作ゲームを未プレイなので比較しての評価はできませんが、純粋に映画単体として観て評価すると駄作とまではいかないまでも、かなりの凡作といったところでしょうか
個性的を装ったキャラクター達は全員魅力が弱い上に、それぞれの関係性が上手く描けていないのでドラマ性は薄っぺらく見応えがありません
それに加えて、既視感のあるダサい展開が延々と続くので、特別な盛り上がり所もないという残念さ(大体の人はかなり早い段階で結末が分かると思います)
長年見つかっていないとされていた古代異星人の遺跡ヴォルトが、簡単に見つかってしまうのも悪い意味で馬鹿馬鹿しい
予告を観て楽しみにしていたクリーチャーや異星人があまり登場しないのも期待外れでした(原作がそこを売りにしていないならば仕方ありませんが)
また、世界観と設定が似通っている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』やドラマシリーズ『フォールアウト』と比べると、映像作品としてのクオリティの低さは顕著
捻出して良かった点を挙げると、主演のケイト・ブランシェットのスタイルが美しくて、コスプレ姿が結構似合っていたことと射撃シーンで私が好きなスピンリロードを頻繁にしてくれるところぐらいですかね
と、偉そうに色々と言ってしまいましたが、世界観デザイン的にはハマる人はいそうなので、物は試しに観てみても良いとは思います