むく

蛇の道のむくのネタバレレビュー・内容・結末

蛇の道(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

柴咲コウの圧倒的絵力。
淡々とした狂気に吸い込まれていく感覚。

オリジナルは未見だが、
真実に辿り着くまでに何人も殺し、巧みな嘘によって本性が露わになる展開から柴咲コウが精神科医であることが物語に説得力を持たせている。

物語の展開的には、復讐が復讐を呼んでいくスタイル。殺しに抵抗があった人間が躊躇なく殺しができるようになっていく様子は恐ろしかった。拷問シーンがキツいか?と思っていたが、映さない表現を選択されていて視覚的な刺激がなかった。(ありがたい)

アルベールは妻に「娘を愛していなかったじゃない」と言われる。
サヨコももしかしたら娘を愛しているように見えなかったから旦那が売ってしまったのか?とも考えたり。


フランス人の演技は過剰らしい(監督談)。
日本俳優陣の静の演技と上手く融合していたように思う。柴咲コウの冷酷さがより強調されるようになっていた。

私的に見たい西島秀俊が見れたことに満足している。彼の不気味な気持ち悪さが出た演技は短い出演時間ながら圧倒的な存在感を放っていた。
むく

むく