MALPASO

蛇の道のMALPASOのレビュー・感想・評価

蛇の道(2024年製作の映画)
3.3
映画『蛇の道』

黒沢清監督、自身の同名映画のリメイク。フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作。

黒沢監督はほんとに海外の映画界から評価が高い。以前、スコセッシ監督と話した時も、日本で好きな監督は、北野、黒沢だと言ってた。

舞台はフランス。全編フランス・ロケ、フランス語。主演は柴咲コウ。8歳の娘を殺された父親の復讐に手を貸す精神科医。
ダミアン・ボナールに、マチュー・アマリック、グレゴワール・コランらフランスの名優が出演。

オリジナルの日本版に比べると、フランス・マジックが新たな世界を生み出している。ところどころ、アングルを変えているのも効果的。例えば、オリジナルでは、斜めから捉えていたのを正面からに変えたシーン。捕らわれた男が床にぶち撒かれた食事を犬食いし、後ろでずっと銃を試し撃ちするシーン。このあたりはかなり印象が変わり、アート感が増している。

お話し自体も面白いし、ヨーロッパで受けそうである。
MALPASO

MALPASO