たかすぎ

蛇の道のたかすぎのネタバレレビュー・内容・結末

蛇の道(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

同じ穴の狢を、時間かけて丁寧に完全に始末していくヤツ

98年「蛇の道」のリメイクで哀川翔の立ち位置を柴咲コウが演じるんだけど、旧作みたいな任侠臭さは皆無
だっておフランスだもの🇫🇷
街並みから食事からインテリアから逐一オサレ感漂う、悪い悪い蛇の巣食う街

腰据えて観る時間無くて分割して観てたら…観終わるのに1週間費やしたね〜🤤
あまり良くない観方をしたなぁ…

柴咲コウとフランス語、合う〜❗
半年前からフランス語レッスンされてた成果のネイティブぶり💯
そして、黒沢清作品もまたフランスと合う
2016年「ダゲレオタイプの女」も良かったよね

蛇の道は蛇…同類のする事は、その方面の者にはすぐに判るという例え

聖闘士星矢好きな警官wに小夜子が駐禁切られる束の間の談笑

穢れた生業していたオッサン集めの前半…
無慈悲な脱糞刑や放水
指一本切りそうで切られないギリギリのライン
最初のオッサンがこの暮らしに慣れてきているから…人間てつくづく環境適応力あるなぁ思う
新しく拉致られたオッサンに知恵袋的にコツ教えるとこw

小夜子の、クリスチャンの嵌め方が巧妙ね
このタイミングで名前を呼んで人に始末させるのなかなかヤクザw

「最後の食事よ みんな同類でしょ」
昨日の友は今日の敵❗
ここまで協力してきた相手にきっちり線引きされる瞬間
アルベールは加担していたのに俺も被害者だとかどの口がほざくんだ😬

「あんたが一番嫌い」
スケールデカい事やった後に平凡なチャリで何事もなかったかのように帰宅していくあの飄々さ、好き

我が娘を悪の手に売りさばいた張本人とのビデオ通話はそれはそれはもう、最高潮にストレスだったろう小夜子

フランス暮らしでメンタル病んでく患者役に西島秀俊、ちょい役過ぎて勿体ない気もする
「終わり?
何が終わるんです?終わって困るものがあるんですか?
本当に怖い事は 終わらない事でしょう?
もう解ってる筈ですよ 吉村さん
あなたなら出来ます」
そういうの、何処ぞのレクター博士もお得意な手法だよね
吉村の妻に寄り添ってる、彼の背中押した張本人…うわぁぁぁ😨w

ラストの、画面越しのちっっとも穏やかな眼じゃない小夜子
夫というのはどこまでも妻を理解していない生き物よな…悪事バレてないと思ってんのどこまでも楽観的でいいねえ🙂
あの、ロックオンした蛇の眼を見てよ
あの瞬間に彼女の「一番嫌いな人」の上位が入れ替わったかも

柴咲コウ、終始良き◎

こっちの蛇の道の方が好みだったー
たかすぎ

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