宇宙一カッコいい男の友情と最後の10分間。
映像言語と呼ぶにふさわしい名俳優たちの芝居と無駄のない編集。
特にクライマックスのリー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテの様々な感情が入り混じる表情は神がかり的。
セリフのいらない映画をひとつ選べと言われたらこの映画のクライマックスを推す。
全編にわたるモリコーネの音楽は映画の魅力を数十倍に引き上げるし、脚本はユーモアと熱い友情、そして壮大なクライマックスへ観客を導く。
4Kリマスターは「荒野の用心棒」と比べても格段に綺麗で、服や肌の質感、革製品の装飾などあらゆる物が60年前の映画とは思えない。
空気感や手触り、場の匂いまで伝わってきそうな別次元の美しさ。
美しい瞳や顔のシワに滲む汗と涙を映し出すレオーネショットの魅力が天井知らずに跳ね上がる。
大迫力のシネスコ画角は配信やテレビでは味わえない。
ぜひ劇場へ。