片腕マシンボーイ

ほなまた明日の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

ほなまた明日(2024年製作の映画)
3.5
「なっちゃんの家族」が大好物やった道本監督の初長編ってことで楽しみにしていたんやが前半4.0!からの後半3.0!っつ〜……前半のみの中編くらいにまとめてくれたらこれまた大好物やったのにね!

カメラマンになるってばよ!って話

芸術系の大学で写真を学ぶ学生達のんなんやが、マシンボーイも同じような青春時代を過ごしたからばやっぱりこれ系の作品には弱くて、大きな出来事があるわけでは無いんやけどメインの学生4人への解像度が高くフとした瞬間にキュゥゥゥっと胸を締め付けられたよねぇ、とは言ってもマシンボーイは主人公のナオちゃんほど自信の塊でも努力の天才でも無かったからば、主に周りの子達の気持ちやったけどもなぁ

まぁマシンボーイは似たよな経験多いから共感できたけど、逆に全然違った青春送ってきた人にはちょっと中身が無さ過ぎるんとちゃうか?とも思ったね、正直言えば後半の社会人編をバッサリ切って、前半の学生時代編のメイン4人の写真に賭ける姿や、ナオちゃんと山田の恋模様などをもっと深掘りしたらば、もっと誰にでも通用する青春モノになったと思うし
あとゼミの先生の指導の中身の無さが、監督のリサーチ不足を表してして良く無かったよなぁ、サヤちゃんに対しては技術的なことをあれこれ細かく指導するのに、ナオちゃんには「もっと歩け」しか言えなくなっちゃう…っつ〜ギャップがあれば、いっそうナオちゃんの天才っぷりに恐れ慄けたのよ、どちらにも似たような指導しか出来ないんやもの、うん先生のキャラもめちゃ好きやったからもう少し丁寧に作り上げて欲しかった

さらに後半はまぢ蛇足感しか感じなかった、長編にする為に付け足したの?思っちゃった、山田の失踪にしたって前半の補足程度の意味合いしか感じなくて、やっぱりナオちゃんに負けたくねぇ!つって頑張ってる山田を期待したら膝から崩れ落ちたわ
うむ、前半ラストの別れ際が良かったぶん、補足どころか邪魔でしか無かったよねぇ、あの前半のラストは単なるナオちゃんのドS趣味では無く決別と決意を感じて凄く良かった

あ、あと本作の良かったとこをもうひとつ!これも全て前半なんやが、ナオちゃんと山田の着ているTシャツがどれも可愛いのよぉ、ぺろぺろぺろぺろ
特に好きなのはねぇ……やっぱナオちゃんが最初に着ている、懐かしい猫のキャラのTシャツかなぁ?あのキャラクターってワシ子供の頃にいっぱい見た気がするんやが、なんのキャラクターなんやっけ?気になる〜欲し〜