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ぼくのお日さまのparaのレビュー・感想・評価

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)
4.2
ラストの瞬間からの心が揺さぶられるエンドロール
この音楽がきっかけで脚本が書かれただけあって、映画のすべてが詰まっていた。涙腺崩壊。

儚く美しい光と映像。
人の心の機微を掬い取るような含みが深みをもたらしていて、マイノリティを声高に主張もせず、社会の中に溶け込んでいるのも穏やかな雰囲気を生んでいる。
物語は淡々と、しかし鑑賞後に受け取るのは陽だまりのような温かさ。

音の解釈が素晴らしく、動きと音のハーモニーにうっとりする。

主演の若い2人も素晴らしいし、
物腰の柔らかな空気を纏った池松壮亮にしか出せない繊細な味わいに酔いしれた。

残酷だけどやさしい時間。

フランスの会社も製作に関係しているので、そこはかとないフランスのかほり。
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