だいち

ぼくのお日さまのだいちのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この頃って刹那的だよなあ
あくまで2人の関係性がいくつもあるっていう見え方がして、良くも悪くも結局最小単位2人が大事なんだよといつも感じる自分にとってしっくり来た。

たしかに自分以外の人といる相手を見て違和感を持つ時はある。他人を見る時は間違ってると言いたくなるけど、大人になった今でも嫉妬するし違和感だと捉えちゃう、分人なだけで自分もそうなのに。

映像も音楽も演者も良かった。映画館で憂い笑いをしたのは久しぶりか初めてかも、穏やかになるし苦しくも羨ましさもあった。

カメラワークが誰からの視線なのか、一方的な視線を示す横からの視点、繋がったことを示す正面からの視点、1人だけを写すか全員を写すか、カメラワークがストーリーとちゃんと結びついてて、野球の対比、お日さまと月の光の対比。

飲み込むシーンが多い、余白が多いけどちゃんと分かりやすく語らずとも繋がる作品だった。

男の子2人で帰る会話はまさに小中学生の自分の会話だったし、若葉くんとのやり取りは笑顔になるし、さくらの最後の打ち込む姿勢、ダブルで照れ臭く練習する姿は目を隠したくなるほどで、1番良かった3人でふざけあってるシーンは何度でも観たい、あんな瞬間は人生でそうそう訪れないと思う。
だいち

だいち