このレビューはネタバレを含みます
とっってもよかった……本当は映画館でみたかったんだけどみられなくて、やっぱりやっぱりやっぱり映画館でみたかった映画だ
光と撮影が何より美しい 光は雪国の光だ 寒いくにのあたたかい光
映画のなかで、セリフとか展開とか、そういうことじゃなく、ただその瞬間に対してぶわっとよくわからない涙が出る作品があって、そういうのってただただとても貴重なことだと思うんだけど、そういう瞬間がつまった豊かな映画だったと思う。月の光で氷の上をすべるサクラを目で追うタクヤ、ひとりで、おぼつかない足取りのタクヤを部屋から眺める荒川の表情、ただそれだけなんだけど、生きることの瞬間が真空パックみたいにそこに込められてる
誰かを見つめる目線、見つめられる人が、また別の誰かを見つめてる。
その瞬間の、そのリズムが、さみしくて複雑でもどかしい
タクヤ役の越山敬達、明らかにホッケーのひとじゃない感がすごかった。こんなにイノセントな男子に実在感はないはずなのだけどそこにいた 雪国に似合いすぎるし友達とのやりとりもすごくよかった サクラ役中西希亜良もよかったし、池松壮亮、若葉竜也はさすがのよさだし、エンディングのハンバートハンバートでもうとてもよい、いい映画だ…